コンセプト
CONCEPT
じっくり、きっちり、ていねいに
有限会社タクトホームは、神戸で地震に強くと住み心地よい木の家を提供する工務店です。
じっくり、きっちり、ていねいにつくる。
時を経ても気持ちよく、愛着の持てる住まい。 それを生み出すためには、 普遍的な考え方をしっかり持っていなくてはいけないと 私たちは考えています。今日の晩御飯はなんだろう?早く家に帰りたいなぁ・・・・などなど何てことない幸せな日常のひと幕の背景となる気取らない家づくりのお手伝いを。
家は、寝食をするためだけの箱ではなく、あるいは眺めて楽しむ建築作品でもない。家は、 暮らしのための「道具」であると私たちは考えます。人生を楽しむための道具と言っていいかもしれません。
では、「人生を楽しむための道具」とはどんな家でしょうか?
例えるならば、適度に履き込んだデニム、持つだけで何かを書きたくなるような万年筆、肩から下げれば週末の外出が待ち遠しくなる、お気に入りのショルダーバッグ。そんな、決して高価なものではないけれど、なぜか心と体を自然にウキウキさせてくれるような家です。
そして「道具」としてもうひとつ大事なことは、使えば使うほど味がでて、愛着がわいてくること。
そのためには、新築のときのきれいさよりも、20年、30年と時間を経たときの、にじみ出てくるような美しさを想像しながら私たちは素材と工法を選んでいくことを心がけています。
ムダを省き、永く愛せるもを丁寧に選んでいく「用の美」こそ、 「人生を楽しむための道具」としての美しさと考えるからです。
華麗さよりも骨太の家づくり
家は人生を楽しむための道具です。だから、家を建てた後の人生は、それまで以上に愉快で楽しいものであって欲しいと考えます。少なくとも、住宅ローンに追われるような日々は送っていただきたくはないと考えています。しかし、全てに最上級の工法、材料、設備を用いれば、必然的に家は高価なものとなってしまいます。
どうすればよいのでしょうか?
私たちは、家づくりのプロとして、構造や断熱材など将来的に交換がきかない部分には材料を吟味し、必要であれば十分なコストをかける一方、仕上げや設備機器には、豪華さや付加機能よりも使い勝手がよく、基本性能がしっかりしたシンプルなものを選ぶことで、住宅価格を適切なものとなるよう工夫をします。
余裕のあるコストでの家づくり、華麗さよりも骨太の家づくり、それが私たちのおすすめする家づくりです。
思いをカタチにする家づくり
私たちの取り柄は、ズバリ「施工力」です。「なんとかする力」と言って良いかもしれません。
まざまな経験で培ったアイデアの引き出しで、どんなご要望でもカタチにする自信があります。
そんな私たちがお会いしたいと考えるのは、なんらかの「思い」のあるお客様。
形や言葉としての説明がしずらい、暮らしに対する夢や、希望、理想といったお客様の思いを具現化していくことに、プロとしての喜びとやりがいを感じるからです。
時代の流行よりも、自分の感性を信じた普遍的な家、理想とする暮らし方にこだわり抜いた家、家族のライフスタイルや将来を思いやる家、趣味の道具箱がそのまま大きくなったような家、求められるものはさまざまですが、どんな場合にも答えを導きだす家づくりをします。
また、それを実現するために、自らのアイデアの引き出しを常に一杯にしておくことが大切であると考えています。
対話してつくる家づくり
私たちがつくる家は、全て外観が異なります。それは、「お仕着せ」の家づくりではなく、一邸一邸、立地の最適解と、お客様の思いとをカタチにしていく家づくりをするからです。そのために最も大切にしているのは「対話」です。
これから土地を探されるお客様とは、「どんな家」に住みたいかより「どんな土地」に住みたいかからまずお話しします。その土地にすむことを起点として、人生や暮らし方の設計がはじまるからです。そして、そこでの暮らしを最大限に楽しめる家のあり方を考え、土地と対話し、魅力を引き出す計画をスタートします。
また、家づくりにおいては、お客様に言われたことをただ形にするのではなく、思いを具現化するためにさまざまな提案をしていきます。もちろんその過程においては、コストや将来的な維持管理も念頭においたものです。
一方的に要望を聞くのでもなく、自分たちのスタイルを押し付けるのでもない、なんでも気軽に相談しながら家づくりをしていくスタイル、それが私たちの家づくりです。
強靭な構造の家づくり
1995年の「阪神淡路大震災」で私達の地元神戸は壊滅的な被害を受けました。
そして、亡くなられた方の半数以上の方は、住宅が倒壊したことによる圧死でした。その教訓から、私たちは阪神淡路大震災級の地震にも耐えられる構造を、住宅建築に用いることにしました。
そして私たちが採用したのが「SE構法」です。
SE構法は、圧縮、引っ張り、曲げ、せん断等において、ムク材の1.3倍の強度を持つ集成材を軸組部分に採用し、接合部に専用のSE金物を使用することによって、重量鉄鋼並みの圧倒的な構造強度を誇ります。また、CADと連動した立体応力解析を物件ごとに行うことで、「勘」に頼らない、具体的な構造計算のデータを基にした安全性を確保できるため、真に安心して建てることのできる住宅として注目されています。
地震が頻発する日本でありながら、木造二階建ての木造住宅の97%が構造計算がされない勘に頼った建築がされているという現実がある中、私たちは真に安心できる暮らしをしていただくために、強靭で安全な構造の家づくりを目指しています。
省エネですごしやすい家づくり
家づくりを考えるとき、消費するエネルギーを少なくする工夫をすることはあたりまえのことになりつつあります。
現在、主流となる省エネルギーの考え方は、太陽光発電パネルやコジェネレーションにより自家発電を行い、家庭で消費する電力を補填することで「差し引きとして」消費電力を少なくする考え方です。あるいは、自家発電した電力を電力会社に買い取ってもらうことによる、「金額換算」を省エネルギー度合いの目安とする考え方です。そして、これらを実現する、コピュータに制御されたシステムの家は、一般に「スマートハウス」と呼ばれ、大々的に宣伝されています。
しかし私たちは、省エネルギーを実現するために高価な設備を導入が前提というスマートハウスの考えに少し疑問を感じています。
電気を「じゃんじゃん使って、じゃんじゃん作る」ではなく、家づくりや暮らしにおいてエネルギーに頼らない工夫をすることで、消費するエネルギーを抑制することができるのではないかと考えます。そして、その結果、わざわざ高価な設備を購入する必要はないのではないかと考えます。
「家づくりや暮らしにおいてエネルギーに頼らない工夫」それを私たちは「パッシブデザイン」と呼んでいます。
「パッシブ」とは「受動的」ということ。自然にある太陽の日射しで部屋を暖めたり、明るくしたり、あるいは、風をじょうずに室内に取り込むことで、部屋を涼しくしたりする工夫です。
また、それらで得られた暖かさ、涼しさをずっと維持できるように、家の断熱性能や気密性能を高めることも含まれます。
例えるならば、穴が開いているバケツの水位を一定に保とうとするとき、「穴をふさごう」と考えるのがパッシブデザイン、「水をどんどんつぎ足そう」と考えるのがスマートハウスと言えます。
この、「穴をふさぐこと=パッシブデザイン」をまず最初に考える家づくり、いわゆる「パッシブファースト」を設計の基本に据えるのが、私たちの「省エネですごしやすい」家づくりです。